2017年4月7日金曜日

メモリ不具合

ある組み込み現場での話。

フラッシュメモリとして eSD※ を使用した環境で、
「製品が起動しなくなる」 という問題があったようです。

  ※eSD: SDカードと同じインターフェースで扱える内蔵メモリ

ご存知のとおり、メモリには 「書込み上限回数」 が決まっているので、
ユースケースを想定して書込み回数を算出し、
それを超えない設計にしますよね。 一日4時間使用して10年分、とか。

そこまではキッチリしていたんですが・・

実は使用した 組込FS(ファイルシステム)  で
 「Write処理をコールしていないのに、内部の同期処理として
  意図しないタイミングで [メモリ書き込み] が行われていた」
という問題があったようです。

その 組込FS は購入ソフトでしたが、それを信じて使っていたら
裏では想定外の書き込みが実行され

さらに 「自分らのソフト設計は大丈夫」 と思い込んだ結果
上限オーバーを検出できず、不具合に繋がったようです。

結果を知ると、部品選定 ・ ソフト設計 ・ 評価 など
各観点での反省点が見えてきますね。

皆さんもメモリ設計する際は、気を付けてくださいね。

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