2021年8月20日金曜日

Typoraの紹介③ ~数式を編集する~

 

おはようございます。ひっくです。

今回も第1回、第2回に引き続き、MarkdownエディタのTyporaを取り扱います。

 

Typora関連記事

→第1回 はこちら Typora(Markdownエディタ)の紹介①

→第2回 はこちら Typora(Markdownエディタ)の紹介② ~画像の保存先を変更する~

→第4回 はこちら Typora(Markdownエディタ)の紹介④ ~シーケンス図を作成する~

→第5回 はこちら Typora(Markdownエディタ)の紹介⑤ ~フロー図を作成する~

→第6回 はこちら TyporaVer1.x リリースに伴い有料化(でもベータ版はまだまだ無料利用可能)

→第7回 はこちら Typora(Markdownエディタ)の紹介⑥ ~クラス図を作成する~

 

今回は数式の記載方法を紹介します。

何故数式の記載方法を紹介するのか?


簡単な数式を表示する場合、あまり意識することがなかったのですが、

機械学習の学習内容を個人的にまとめたりする際、数式が出てくることが多く

それなりに複雑な数式を記載するとなると、特殊な記法を使用する必要がありました。

 

(理系出身の方だと、PCでレポートを作成する機会があれば使用されているかもしれませんが、

私は文系出身のため、その辺りの知識がありませんでした。)

 

ここに辿りつくまでそれなりに調べたりした過去があるので、まとめておこうと思った次第です。

 

数式の記法(LaTeX)


さてTyporaでは数式の記法として、設定によりLaTeX(ラテック/ラテフ)を使用することができます。

予め決まった記法に従い編集すると、高校等で学習していた際見たことのある

数式が表示されるようになります。

(つまり慣れるまでは記法を覚える必要があります。ここのハードルが少し高いかもしれません。)

 

設定は、「ファイル」→「設定」→「Markdown」→「文法サポート」から変更できます。

以下赤枠の設定をチェックONにします。

 

右上の「×」を押下後、Typora自体を再起動してください。

これで設定が反映されます。

 

数式を書いてみる


Typoraでは、LaTeX記法の前後を「$」で挟むことで、数式を表現しています。

例えば、「 」のような数式は、次のように表記して表現します。

記法 表示内容 意味・備考
\leqq 小なりイコール
~
※「 \ 」( \ +半角SP)でも可
半角スペース 空白(半角SP)

 

複雑な数式になると、記載する式が多くなります。

例えば、「 」のような数式は、次のように表記して表現します。

記法 表示内容 意味・備考
\sigma σ シグマ(ギリシャ文字)
\sqrt 平方根(ルート)
\frac{α}{β} 分数({}内に分子、分母を記載)
\displaystyle ブロック表記
(インライン表記と同様の表記[ ]でも
行の高さになるべく収めるか否かという点で
表示内容に差異が出る)
\textstyle インライン表記
以下は上記の例をインライン表記にしたもの
\sum 総和
\sum_{a}^{n=1} 「総和」に、下付き(a)・上付き(n=1)を付与
下付きは{}前に「_」を付与
上付きは{}前に「^」を付与する
\overline{a} 上線({}内の文字上部に線を引く)

 

ギリシャ文字や下付き、上付き文字を駆使しながら、表現しなくてはなりません。

 

上記で挙げた例はほんの一部となるので、他にどのような書き方があるだろうと興味を持った方は

是非「LaTeX」「コマンド」等で検索してみてください。

LaTeXの記法(コマンド一覧)をまとめたWebサイトがいくつかヒットします。

(私も学習結果をまとめる際、これらのサイトを利用しました。)

 

まとめ


数式をTyporaで表現するために必要な設定について、今回は紹介しました。

Typoraで記載した数式は、PDFでのエクスポート、HTMLでのエクスポートでも

Typoraで記載・表示した際と見た目が変わることはありません。

数式を表現する機会が多い方、それをPCで編集したい方にピッタリかと思います。

興味を持った方は是非使ってみてください。

 

今回はこのへんで。ではまた!

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