2023年3月10日金曜日

NLogでログを出力する①


こんばんは。せんです。

今回から、NLogを使ってログ出力する方法をまとめていきます。

ログ出力と言えば、現在定番なのはこのNLogとlog4netだそうで。

ゴールはまだまだ先ですが、両者を比較するところまで整理したいなと思っています。


NLog編はこんな構成でお届けする予定です。

① インストール、基本の設定、出力確認(→今回)

② レイアウトの編集

③ ローリングとアーカイブ


はじめに


NLogの公式サイトを見てみます。

2006年にv1.0がリリースされており、現在16年半の歴史を持っています。

”柔軟で自由度の高い.NET向けオープンソースロギング”となっていて、簡単に導入できるところがポイントのようです。
.NET Framework3.5-4.8、.NET5-6などをサポートしています。
(ドキュメントにはないですが2023年3月9日時点で.NET 7もサポートされていました。)


さっそく、インストールしてみましょう!!


今回は、Visual Studio 2022でコンソールアプリケーションを作ることにしました。
「新しいプロジェクトの作成」を選び、


「コンソールアプリ(.NET Framework)」を選んで次に進みます。


プロジェクト名は「UseNLogSample」としました。
フレームワークは最初に「.NET Framework4.7.2」が表示されました。
これはNLogのサポート対象なので、このまま進みます。
「作成」をクリック。


プロジェクトが作成されました。



ここから、NLogのパッケージをインストールします。
ソリューションエクスプローラでプロジェクト名を右クリックし、
「NuGetパッケージの管理」を選択します。


こんな感じの画面が表示されます。


左上側の「参照」というところをクリックし、検索ボックスに「NLog」と入力します。

一番上に表示されたNLogというパッケージをインストールします。
ここでサポート情報も確認できます。


バージョンのプルダウンリストを確認すると、これまでのバージョンも選択できるようになっています。

今回は最新の安定版のまま「インストール」ボタンをクリックします。


以下のような画面が表示されたら、「OK」を選びます。


インストールが終了しました。
終了したことは出力ウインドウでも確認できます。




基本の設定を行います


続いて、ログ出力設定を編集します。

①NLog.configというファイルを新規作成するか
②App.configを編集するか
どちらか選びます。

①のメリットは、このファイルだけ再利用することができる。
②のメリットは、ファイル数が増えない。
という感じでしょうか。


今回は②を選び、App.configを編集します。
以下リンクは、公式のドキュメントです。
https://github.com/nlog/NLog/wiki/Configuration-file

(編集後)
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<configuration>
	<configSections>
		<section name="nlog" type="NLog.Config.ConfigSectionHandler, NLog"/>
	</configSections>
	<startup>
		<supportedRuntime version="v4.0" sku=".NETFramework,Version=v4.7.2" />
	</startup>
	<nlog xmlns="http://www.nlog-project.org/schemas/NLog.xsd"
		  xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
		<targets>
			<target name="logFile"
				xsi:type="File"
				encoding="UTF-8"
				fileName="logs/${processname}.log"
				layout="${date} [${level}] -${message}" />
		</targets>
		<rules>
			<logger name="*" minlevel="Info" writeTo="logFile" />
		</rules>
	</nlog>
</configuration>


これで設定ファイルの編集ができました。
次にProgram.csを編集します。

(編集後)
using System;
using System.Collections.Generic;
using System.Linq;
using System.Text;
using System.Threading.Tasks;
using NLog;

namespace UseNLogSample
{
    public class Program
    {
        private static Logger logger = LogManager.GetCurrentClassLogger();

        static void Main(string[] args)
        {
            logger.Info("NLogでinformationログを出力します。");
            logger.Warn("NLogでwarningログを出力します。");
            logger.Error("NLogでerrorログを出力します。");
        }
    }
}



それではいざ、実行!!


プロジェクトをビルドしてUseNLogSample.exeを実行します。
実行フォルダにlogsフォルダが生成されました。



さらに、この下にUseNLogSample.logが生成されています。
ファイルを開くと、以下の通りログが出力されていました!!

出力レイアウトをかなりシンプルにしたので、メッセージの文頭が揃っていないことに注目です。
このあたりは次回の内容で詳しく見ていきます。


まとめ


今回は
・NLogのNuGetパッケージをインストールする
・App.configとProgram.csを編集する
・プログラムを実行してログファイルを確認する
ところまで進みました。

この記事を書きながら、App.config
	<configSections>
		<section name="nlog" type="NLog.Config.ConfigSectionHandler, NLog"/>
	</configSections>
	<startup>
		<supportedRuntime version="v4.0" sku=".NETFramework,Version=v4.7.2" />
	</startup>

の部分で、configSectionsとstartupの順番を逆にすると出力できないことを勉強しました。

次回は出力レイアウトを編集し、結果を比べていきたいと思います。

ご覧いただいてありがとうございました。

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